実践例で学ぶ第二言語習得研究に基づく英語指導

新刊
実践例で学ぶ第二言語習得研究に基づく英語指導
著者 鈴木渉
ジャンル 書籍 > 英語教育
出版年月日 2017/08/01
ISBN 9784469246117
判型・ページ数 A5・218ページ
定価 本体1,800円+税

内容

“理論”ד実践例” → もっと効果的な英語指導へ

文法指導とコミュニケーション活動のバランスは? 動機づけなど個人差に対応した指導とは?――英語を教える際に知っておきたい第二言語習得研究(SLA; Second Language Acquisition)の理論を各分野の専門家がわかりやすく解説。実践に役立つアクティビティ例で授業への取り入れ方も示しました。

目次

第1章 文法指導はどのように変わってきたか
1.はじめに
2.言語教授法はどのように変化してきたか
3.文法中心のアプローチ
 3.1 文法訳読法
 3.2 オーディオ・リンガル法
 3.3 PPP(Presentation-Practice-Production)
 3.4 文法中心のアプローチの問題点
4.コミュニケーション中心の教授法
 4.1 コミュニケーション中心のアプローチの問題点
 4.2 フォーカス・オン・フォーム――第3の道へ
 4.3 フォーカス・オン・フォームにはどのようなものがあるか
5.まとめ

第2章 目標項目を目立たせよう――インプット強化
1.はじめに
2.理論
 2.1 インプット強化とは
 2.2 なぜインプット強化は効果的か
3.研究――インプット強化は本当に効果があるか
4.授業での活用
 4.1 リスニングによる聴覚インプット強化(中学校)
 4.2 リーディングによるインプット洪水(中学校)
 4.3 リーディングによる視覚インプット強化(高校)
5.おわりに

第3章 目標項目の処理を手助けしよう--処理指導
1.はじめに
2.理論
 2.1 インプット処理理論
 2.2 処理指導
 2.3 明示情報
 2.4 構造化されたインプット活動
3.研究
4.授業での活用
 4.1 複数形の形態素-s(中学校)
 4.2 規則動詞の過去形(中学校)
 4.3 受動態(高校)
5.おわりに

第4章 話す活動と文法指導――フィードバック
1.はじめに
2.理論
3.研究
 3.1 間違いを訂正するべきか
 3.2 いつ間違いを訂正するべきか
 3.3 どの間違いを訂正するべきか
 3.4 どのように間違いを訂正するべきか
4.授業での活用
 4.1 発音の間違いに対する訂正フィードバック(中学校)
 4.2 単語の間違いに対する訂正フィードバック(中学校
 4.3 文法の間違いに対する訂正フィードバック(高校)
5.おわりに

第5章 ライティングのフィードバックの効果
1.はじめに
2.理論
 2.1 インタラクション仮説
 2.2 社会文化理論
3.研究
 3.1 フィードバックの効果に関する議論
 3.2 直接的WCFと間接的WCFの効果
 3.3 フォーカスされたWCFとフォーカスされないWCFの効果
 3.4 学習者の要因
 3.5 教員の要因
 3.6 個別指導におけるフィードバック
 3.7 フィードバックの活用
4.授業での活用
 4.1 ライティングを活用した時制の指導(中学校)
 4.2 1つのセンテンスを4人1組で作成する活動(中学校)
 4.3 要約文を書く練習(高校)
5.おわりに

第6章 タスクを効果的に用いよう
1.はじめに
2.理論
3.研究
 3.1 タスクの導入に関する研究
 3.2 タスクの性質に関する研究
 3.3 タスクの複雑さ
 3.4 タスクの複雑さに関する研究
 3.5 タスク前の準備時間に関する研究
4.授業での活用
 4.1 ホストファミリー探し(中学校)
 4.2 夏休みの予定(中学校)
 4.3 犯人の聞き取り調査(高校)
5.おわりに

第7章 ペア・グループワークの潜在力を引き出そう
1.はじめに
2.理論
3.研究
 3.1 ネイティブスピーカーのインタラクションとの比較
 3.2 コミュニケーションの手法
 3.3 タスクの様式
 3.4 習熟度
4.授業での活用
 4.1 問題点
 4.2 協力的なクラスルーム環境を作り出す
 4.3 プライミング
 4.4 意味のある練習
 4.5 フィードバック・トレーニング
5.おわりに

第8章 発音指導
1.はじめに
2.理論
3.研究
 3.1 世界全体の傾向
 3.2 指導の方向性
 3.3 4つの指導ポイント
4.授業での活用
 4.1 発音記号を使った指導法(中学校)
 4.2 Fight-Club Technique(中学校)
 4.3 授業・家庭学習・小テスト(高校)
5.おわりに

第9章 語彙指導
1.はじめに
2.理論
 2.1 語彙を覚えるとはどういうことか
 2.2 どのような単語を覚えるべきか
 2.3 語彙の意図的学習と偶発的学習
3.研究――効果的な語彙指導の原則
 3.1 単語の意味はどのように与えるべきか
 3.2 語彙の創造的使用
 3.3 キーワード法
 3.4 テストが記憶を強化する
 3.5 語彙の最適な復習間隔とは
 3.6 干渉を避ける
4.授業での活用
 4.1 フラッシュカードを用いた単語の練習(中学校)
 4.2 穴埋め問題(中学校)
 4.3 リーディング授業での語彙指導(高校)
5.おわりに

第10章 語用論指導
1.はじめに
2.理論
3.研究
 3.1 アウトプット誘導型タスクの効果
 3.2 インプット供給型タスクの効果
 3.3 語用論的能力を向上させるにはどうすればいいか
4.授業での活用
 4.1 依頼・謝罪・断り(面識度の低い人との対話1)
 4.2 依頼・謝罪・断り(面識のない人との対話)
 4.3 依頼・謝罪・断り(面識度の低い人との対話2)
5.おわりに

第11章 個人差とコンテクスト
1.はじめに
2.理論
3.研究
4.授業での活用
 4.1 対話例の活用法(中学校)
 4.2 リスニングでの活用法(中学校)
 4.3 ライティングでの活用法(高校)
5.おわりに

第12章 指導の評価――スキル学習理論の観点から
1.はじめに
2.理論
 2.1 英語が使えるようになるとは
    ――スキル習得理論の観点から
 2.2 繰り返し練習で手続き化と自動化を達成する
    ――練習のべき法則とスキルの転移の限界
 2.3 いつ評価するか
    ――スキル習得とスキル忘却の両側面から
3.研究
 3.1 語彙処理
 3.2 文法処理
 3.3 シャドーイング、文復唱課題、自由発話課題
4.授業での活用
 4.1 ディクテーションテスト(中学・高校)
 4.2 シャドーイングテスト(中学・高校)
 4.3 スピーキングテスト(中学・高校)
 4.4 ライティングテスト(高校)
 4.5 評価に関するQ&A
5.おわりに

第13章 まとめ――フォーカス・オン・フォームの指導
原則1 コミュニケーション活動中に言語形式への意識を高めること
原則2 インプット中心の指導を充実させること
原則3 インタラクションの機会を充実させること
原則4 個に応じた指導や場面を考慮した指導を行うこと
原則5 指導の効果をパフォーマンス・テストで測定すること

参考文献
索引
執筆者一覧

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