いきと風流

日本人の生き方と生活の美学

いきと風流
著者 尼ヶ﨑彬
ジャンル 書籍 > 日本史・東洋史
出版年月日 2017/02/01
ISBN 9784469222593
判型・ページ数 四六・288ページ
定価 本体2,200円+税

内容

日本人が追い求めてきた「美しい生き方」とは

「男の美学」「敗者の美学」などの言葉からもわかるように、日本人は、生き方や生活のあり方について、道徳や合理性とは別の、「美しさ」という判断基準を必要としてきた。そんな、日本人が追求してきた「生き方と生活の美学」を、「いき」「風流」「みやび」「わび」といった言葉に着目しつつ、古代から近世の日本文化に即して解き明かす、意欲的な日本論。

目次

序 生活の美学――生き方のスタイル、生活のデザイン

Ⅰ 王朝の文雅
 1 額田王の贈答歌
 2 和歌の舞台――時と所
 3 大悪天皇
 4 文雅と遊宴

Ⅱ 万葉集の風流
 1 中国の風流と好色
 2 『万葉集』の「風流」
 3 歌の母
 4 松浦の仙女

Ⅲ 宮廷の「みやび」と「すき」
 1 風流からみやびへ
 2 「雅俗」と古典主義
 3 『伊勢物語』の「みやび」
 4 「美の礼拝」と色好み
 5 「すき者」と好色

Ⅳ 数寄と道
 1 歌人たちの花見
 2 後鳥羽院の花見
 3 定家の不機嫌
 4 後鳥羽院の数寄生活
 5 数寄と道
 
Ⅴ 婆娑羅の風流
 1 佐々木道誉の風流
 2 婆娑羅の花見
 3 古典文化と輸入された文化
 4 遊宴の茶会
 5 茶数寄の条件
 
Ⅵ 隠者の侘数寄
 1 禅林の茶と岡倉天心
 2 嵯峨天皇と納涼の宴
 3 ゲームとしての茶の湯
 4 隠者の遊び

Ⅶ 雅の風流と俗の風流
 1 煎茶の清風
 2 清貧と清福
 3 風流の世俗化
 4 雅人と俗物
 5 風流の条件

Ⅷ 「いき」と「すい」
 1 江戸の「意気」と上方の「粋」
 2 丹前と男伊達
 3 「通」と「すい」
 4 「いき」の意味の拡張

Ⅸ 「いき」の美学
 1 「出ず入らず」――美の追求の忌避
 2 「半可通」と「野暮」――「恥」の文化
 3 「いき」の表と裏――二重構造のしかけ
 4 幽玄――想像された美
 5 「くずす」と「外す」――不完全の美学
 6 「いき」と「婀娜(あだ)」――美女の基準
 7 美の革命――「雅」から「いき」へ

参考文献
あとがき

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