麻雀の誕生

麻雀の誕生
著者 大谷通順
ジャンル 書籍 > 中国語・中国文化・ハングル・韓国文化 > 中国語・中国文化
出版年月日 2016/09/10
ISBN 9784469213560
判型・ページ数 四六・258ページ
定価 2,420円(本体2,200円+税10%)

内容

いつ、どこで、どのように生まれたのか?

ときは19世紀末、上海租界の花柳界を賑わせていた賭博遊戯が、やがてアメリカのコマーシャリズムに乗って世界的な大流行を巻き起こす――ルールはおろか、呼び名さえ定まっていない混乱のなかで「誕生」し「成長」した麻雀百余年の物語。中国・アメリカ・日本に眠る貴重な麻雀文献や実物写真多数掲載!

★編集担当者が知られざるエピソードなどを紹介した記事はこちら
 (「漢字文化資料館」既刊ピックアップ)

目次

はじめに

序章 よび名と、それが示すもの
  「マージャン」への統一
  中国における呼称
  誤認された麻雀
  絵画にみる麻雀

第一章  社交の麻雀
 1 アメリカの熱狂
  実業家たちの狂奔
  ハーの進撃
 2 一九二二年――ブームの発火点
  広告のにぎわい
  麻雀パーティー
 3 ルーズなタイル?
  落ちこぼれるな!
  ミュージカル『マー・ジョン』

第二章 麻雀の核心
 1 麻雀テーブル
  本家の「パンウデーツ」
  「碰和」の記録
 2 特徴はポン
  「フー」か「ホー」か
  元祖「碰和」
  紙牌ゲーム「馬吊」
  「碰和」の原理
 3 ドミノの「碰和」
  「碰和」の変遷
  小説にみえる変遷

第三章 租界が彩る麻雀
 1 プレーの情景
  『海上花列伝』の麻雀――清一色の多面待ち
  『海上塵天影』の麻雀――三元牌の魅力
  『負曝閑談』の麻雀――清代の点数計算
  『海上繁華夢』の麻雀――ルールの変遷
  『官場現形記』の麻雀――争いのもと
  『九尾亀』の麻雀――定石とトリック
  『十尾亀』の麻雀――テーブルを囲む怪人物たち
  ユニークなプレーの数々
 2 麻雀と伝説
  創始者伝説と讖緯説
  陳魚門創始説
  迷走する「伝説」
  秘密の公開と太平天国
  日本固有の伝説

第四章 麻雀の起源
 1 記号の変容
  「索子」の変遷
 2 変わり種牌
  変幻自在な花牌
 3 遊戯法の特徴
  「碰和牌」を用いたゲーム
  「風牌」の謎
  一組三枚の謎
  雀頭の謎


参考文献
おわりに

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