納豆のはなし

文豪も愛した納豆と日本人の暮らし

納豆のはなし
著者 石塚修
ジャンル 書籍 > 日本史・東洋史
出版年月日 2016/05/10
ISBN 9784469222463
判型・ページ数 四六・224ページ
定価 本体1,700円+税

内容

知ってナットク 読んであと引く

納豆は千利休の茶会に出され、松尾芭蕉の俳句に詠まれ、また夏目漱石、太宰治などの作品にも描かれてきた。古辞書や往来物、茶会記から近代の随筆や小説まで、「納豆」が登場するさまざまな文章を紹介しながら、納豆と日本人の知られざる関わりを楽しく軽妙な語りで解き明かす。

目次

はじめに


想像・妄想?――納豆のはじまり
芭蕉の句にも納豆――松尾芭蕉
蕪村・一茶も納豆を詠む――与謝蕪村・小林一茶
利休のおもてなしは納豆で――千利休
納豆と筋子はふるさとへの思い――太宰治「HUMAN LOST」
下町のお妾さんの元気の源は納豆――永井荷風「妾宅」
美食のきわみ納豆茶漬け――北大路魯山人
江戸っ子の名残を納豆にみる――夢野久作「街頭から見た新東京の裏面」
江戸の随筆に登場する納豆――喜田川守貞『近世風俗志』
納豆の博物誌――人見必大『本朝食鑑』
子どもたち手習いで「納豆」――『庭訓往来』
【はしやすめ その一】なぜ「納豆」は「なっとう」と読むのか


名文のなかの納豆――夏目漱石『門』
死期を迎えたなかで聞いた納豆売りの声――正岡子規「九月十四日の朝」
武蔵野のわびしさを思わせる納豆売りの声――国木田独歩「武蔵野」
幻想作家の用いた納豆の声――泉鏡花「春昼後刻」
「納豆」の売り声で目覚めた江戸の町――式亭三馬『浮世風呂』
さびしさのなかで生きる力を思う納豆売りの声――林芙美子『放浪記』
物理学者の目から見た納豆売り――寺田寅彦「物売りの声」
【はしやすめ その二】南蛮人たちも納豆汁を食べたかも

Ⅲ 
川柳でも「納豆」は庶民の味方――『誹風柳多留』
江戸っ子の納豆の食べ方――柴田流星「残されたる江戸」
えー「納豆」でお笑いを一席――安楽庵策伝『醒睡笑』
精進界の英雄・納豆太郎糸重――『精進魚類物語』
納豆を通しての子どもたちへの教え――菊池寛「納豆合戦」
豆を通しての実父への思い――斎藤茂吉『念珠集』
近代女優の声を支えた納豆――長谷川時雨「松井須磨子」
【 はしやすめ その三】古辞書に見られる納豆


昭和の落語名人も納豆売り――五代目古今亭志ん生
下層社会からの脱出は納豆から――小林多喜二『蟹工船』
弱者へのまなざし――白柳秀湖「駅夫日記」
子どもたちの心を育てた納豆――田村直臣『幼年教育百話』
時代劇の名手も納豆を書く――野村胡堂「食魔」
勤労学生と納豆――高信峡水『愛へ光へ』
納豆ぎらいの納豆小説――宮本百合子「一太と母」
【はしやすめ その四】納豆のかたち

おわりに

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