内容
幸せってなんだろう?
就職、結婚、家族の死。自分自身にいずれ起きる「暮らしといのち」のできごとに対処するために必要なのは,専門的知識に裏打ちされた高い視点と、豊かな教養に支えられた幅広い視野。この2つを「二十歳までに考えて」おけるように、基本知識と考え方を「12のこと」にまとめた。人生を切り開いていくための指針の書。
目次
はじめに
第1章:幸せってなんだろう?
<生存権と人間の欲求>
▽これからの人生について考える時に、前提となることがある
1 大切なものは
2 健康と病気
3 健康ってなんだろう
4 健康に生きる
5 人の死と健康
第2章:良いこと?悪いこと?
<飲酒・喫煙・薬物乱用>
▽気付かずに寿命を縮めてしまう行為がある
1 健康に暮らす
2 喫煙と健康
3 飲酒と健康
4 薬物乱用の現状と問題
5 深刻な薬物乱用
第3章:人生ってどうしてつらいの?
<ストレスとストレス対処>
▽「良い」ストレスと「悪い」ストレスがある
1 間接的な体験
2 ストレス障害
3 心身相関とストレス
4 ストレス対処
5 ストレスと成長
6 ストレスとともに生きる
第4章:コミュニケーションって何?
<他者と理解し合うために>
▽言葉と同じくらいに大切なものがある
1 コミュニケーションとは何か
2 非言語表現“ノンバーバル・コミュニケーション”とは何か
1) 外見的特徴
2) ジェスチャーと動作
3) 表情と視線行動
4) 音声行動
5) 空間
6) 接触
3 言語表現“バーバル・コミュニケーション”とは何か
4 より良いコミュニケーションとは何か
第5章:自分の意見・他人の意見って?
<集団の中の自分>
▽私たちは互いに影響し合いながら考える
1 人は社会の中で、社会を作って生きている
2 「人の集まり」の違いって?
――集団、群衆、大衆、公衆――
3 集団の形成と集団からの影響
4 群集心理とは何か?
5 噂・流言の発生と影響
6 影響し合っているということ
第6章:人を助けるって?
<援助することと、されること>
▽社会は「助け合い」で成り立っている
1 援助行動とは
2 援助行動を抑制するもの
3 援助行動を促進するもの
4 災害における援助行動
5 日常生活での援助行動
第7章:メディアは社会の道標?
<近代・現代はメディアの発達とともに>
▽メディアとの正しい付き合い方がある
1 メディアとは
2 メディアからの影響
3 メディアから受ける影響
4 メディアとのより良い付き合い方
第8章:キャリアを形成する?
<社会とのつながり>
▽働くことにはいろいろな意味がある
1 働くとは
2 現代の労働状況
3 人生とキャリア
4 自己決定・自己理解・他者からのフィードバック
第9章:結婚がゴール?
<自分の家族と自分がつくる家族>
▽そして自分がいのちを生み出す側になる
1 結婚とは
2 結婚観の変遷
3 未婚率の上昇
4 家族とは
5 家族とストレス
第10章:一人称の死?
<自分自身のいのちを考える>
▽死んだら動かない。誰でも死ぬ。そして生き返らない
1 現代日本の死亡率と死亡原因
2 ホスピスとは
3 QOD――Ouality of Dying
“死の質”
4 死やいのちについて考えること
第11章:二人称の死?
<死別と悲嘆との向き合い方>
▽いつかは必ず別れる時が訪れる
1 対象を喪失すること
2 死別による悲嘆
3 死別体験後に生じる二次的ストレッサー
4 遺族の悲嘆との向き合い方
5 おわりに
第12章:ちゃんとした生活って?
<健康観の変遷と生活習慣>
▽「いのち」を大切に生きるということ
1 自分らしく生きる
2 変化していく「私」
3 自分は大切な存在
4 健康な暮らし
5 現代人の暮らしといのちは持続可能か
用語解説
さくいん