スポーツ・ヘルスツーリズム

Sport & Health Tourism

スポーツ・ヘルスツーリズム
著者 原田宗彦 編著
木村和彦 編著
ジャンル 書籍 > スポーツ科学 > 経営・ビジネス
大学テキスト > 体育・スポーツ > スポーツ経営学
シリーズ スポーツビジネス叢書
出版年月日 2009/12/10
ISBN 9784469266931
判型・ページ数 四六・290ページ
定価 2,200円(本体2,000円+税10%)

内容

観光立国に不可欠な産業のいまとこれから

観光立国に不可欠な産業の一つにツーリズムがある。本書は、スポーツのツーリズムと、スポーツと密接に関係する健康のツーリズムを対象に、その概念や対象の解説、現状や問題点の分析、また将来に向けた課題などを取り上げ、考察する。大学や専門学校におけるスポーツビジネスのテキストとして最適。

目次

第1章 ツーリズムの歴史的発展
1.ツーリズムの歴史的発展と現状
 [1]日本人と観光
 [2]戦後のツーリズムの発展
 [3]進化する日本人のレジャー
2.ツーリズムの基本的構造
 [1]予定調和と回帰性
 [2]ツーリズムシステム
 [3]ツーリストの行動モデル
3.多様化するツーリズム
 [1]観光とスポーツ
 [2]スポーツツーリズムとヘルスツーリズムの融合

第2章 スポーツ・ヘルスツーリズムの概念と現状
1.スポーツ・ヘルスツーリズムの定義
 [1]ヘルスツーリズムの形態
 [2]スポーツツーリズムの定義
 [3]スポーツツーリズムとヘルスツーリズムの関係
2.スポーツ・ヘルスツーリズムの構成要素
 [1]スポーツツーリズムの構成要素
 [2]スポーツツーリズムのインフラ
3.スポーツ・ヘルスツーリズムの現代的な意義
 [1]「交流人口」と「滞留人口」の重要性
 [2]スポーツを通したグローバル化の進展
 [3]地域の観光資源の見直し・再発見
 [4]少子高齢化・成熟社会におけるニーズとマーケット
4.スポーツ・ヘルスツーリズム研究の必要性
 [1]基礎的な研究
 [2]医科学的研究
 [3]社会経済的影響の研究
 [4]環境への影響に関する研究

第3章 スポーツ・ヘルスツーリズムの対象と事例
1.スポーツ参加型ツーリズム
 [1]スポーツ合宿
 [2]市民マラソン大会
 [3]スキー場
2.スポーツ観戦型ツーリズム
 [1]大規模スポーツイベント―ワールドカップサッカー2002
 [2]小規模スポーツイベント―ラグビーのSuper12
3.スポーツ関連施設型ツーリズム
 [1]スポーツ博物館・殿堂
 [2]スポーツ施設
4.温泉地を中心としたヘルスツーリズムの古今事例
 [1]伝統的なヘルスツーリズム
 [2]健康増進型ヘルスツーリズム

第4章 スポーツ・ヘルスツーリズムにおける観光行動
1.観光行動のメカニズム
 [1]観光の欲求
 [2]観光者の意思決定モデル
 [3]観光者の意思決定プロセス
 [4]観光行動モデル
2.観光行動の解明と誘発
 [1]観光行動の解明
 [2]観光行動のAIDMAモデル
 [3]観光行動のAISASモデル
3.観光振興とスポーツデスティネーション情報
 [1]スポーツデスティネーション
 [2]デスティネーション情報の発信状況
 [3]観光情報発信の課題
4.観光行動から見たわが国のスポーツツーリズムの特徴
 [1]スポーツツーリズムの現状
 [2]日本におけるスポーツツーリズムの動的モデル

第5章 旅行業とスポーツ・ヘルスツーリズム
1.旅行業の役割
 [1]旅行業の価値と機能
 [2]三つの機能の考察
2.旅行会社の扱う商品と営業形態
 [1]旅行会社の取り扱う商品の特性
 [2]旅行会社の取り扱う商品の種類
 [3]旅行会社の営業とスポーツ・ヘルスツーリズム
3.旅行会社とスポーツイベント
 [1]オリンピックでのホスピタリティプログラムの企画・運営
 [2]世界陸上2007大阪大会でのホスピタリティプログラムの企画・運営
 [3]参加型のスポーツ・ヘルスツーリズム
 [4]インバウンド事業とスポーツ・ヘルスツーリズム

第6章 スポーツ・ヘルスツーリズムのインパクト
1.経済的影響
 [1]観光産業の特徴
 [2]経済波及効果の考え方
 [3]観光産業とスポーツ・ヘルスツーリズムの経済波及効果
 [4]マスツーリズムがもたらした影響
2.社会文化的影響
 [1]都市の小さな綻びが人びとの行動やイメージに与える影響
 [2]スポーツ・ヘルスツーリズムの社会文化的影響
 [3]国と地域の相互理解を促進するスポーツクラブの交流事業
 [4]市民のマナー改善に貢献した北京五輪
3.環境的影響
 [1]観光開発が自然環境に与えるダメージ
 [2]アウトドアレジャーの活動が自然環境にもたらす影響
 [3]開発と環境の調和において鍵を握る行政機関のコントロール
 [4]エコツーリズムから持続可能なツーリズムへ
4.健康的影響
 [1]スポーツ活動によってもたらされるベネフィット(便益)
 [2]スポーツ・ヘルスツーリズムへの参加動機
 [3]身体的・精神的健康にもたらすネガティブな影響
コラム・ハワイにおけるスポーツ・ヘルスツーリズム

第7章 スポーツ・ヘルスツーリズムのマーケティング
1.スポーツ・ヘルスツーリズムの機能
2.観光商品の開発とブランドマネジメント
3.目的地マーケティング
4.マーケティングの持続可能性

第8章 スポーツ・ヘルスツーリズムと地域振興
1.スポーツイベントの功罪
2.スポーツ・ヘルスツーリズムと都市経営
3.スポーツコミッションの機能
4.地域経済におけるスポーツ・ヘルスツーリズム
コラム・体験交流型ツーリズムとスポーツ

第9章 日本のスポーツ・ヘルスツーリズムの現状と課題
1.日本の国際観光に関わる政策と変遷
 [1]アウトバウンド振興策に関する変遷
 [2]インバウンド振興策に関する変遷
2.スポーツ・ヘルスツーリズムにおけるインバウンド動向
 [1]インバウンドツーリズムの特徴
 [2]スポーツ・ヘルスツーリズムにおけるインバウンドの特徴
3.スポーツ・ヘルスツーリズムにおけるアウトバウンド動向
 [1]アウトバウンドツーリズムの特徴
 [2]スポーツ・ヘルスツーリズムにおけるアウトバウンドの特徴
4.日本のスポーツ・ヘルスツーリズムの将来的課題
 [1]スポーツ・ヘルスツーリズムの市場から見た課題
 [2]スポーツ・ヘルスツーリズムの発展に向けて:マネジメントの重要性

第10章 国際市場におけるスポーツ・ヘルスツーリズム
1.スポーツ・ヘルスツーリズムの国際市場
 [1]スポーツツーリズムの国際市場
 [2]ヘルスツーリズムの国際市場
2.北米におけるスポーツ・ヘルスツーリズム
 [1]スポーツツーリズム
 [2]ヘルスツーリズム
3.ヨーロッパにおけるスポーツ・ヘルスツーリズム
 [1]スポーツツーリズム
 [2]ヘルスツーリズム
4.アジア・オセアニアにおけるスポーツ・ヘルスツーリズム
 [1]スポーツツーリズム
 [2]ヘルスツーリズム

第11章 スポーツ・ヘルスツーリズムの将来
1.観光立国とスポーツ・ヘルスツーリズム
 [1]日本を訪問しない外国人
 [2]観光立国に向けた法整備
 [3]存在感の薄い外国人旅行者
 [4]インターネットによる観光消費行動の変化
2.行政課題としてのスポーツ・ヘルスツーリズム
 [1]自治体によるスポーツ合宿の誘致
 [2]新しいツーリズムの模索
3.日本版スポーツコミッションの可能性
 [1]スポーツによる都市の活性化
 [2]ヨーロッパ・スポーツ首都の認定
 [3]日本版スポーツコミッションの創設に向けて

第12章 スポーツ・ヘルスツーリズムの研究動向
1.スポーツツーリズムの定義
2.ヘルスツーリズムの定義
3.ヘルスツーリズムの歴史
4.スポーツツーリズムの研究対象と動向
 [1]スポーツツーリズムにおける心理学的研究
 [2]スポーツツーリズムにおける経済学的研究
 [3]スポーツツーリズムにおける地理学的研究
 [4]スポーツツーリズムにおける社会学的研究
5.ヘルスツーリズムの研究対象
6.今後のスポーツ・ヘルスツーリズム
 [1]スポーツ・ヘルスツーリズムの旅行形態
 [2]スポーツ・ヘルスツーリズムの研究対象
 [3]今後のスポーツ・ヘルスツーリズム研究の課題

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