生涯スポーツの理論と実際 改訂版

豊かなスポーツライフを実現するために

生涯スポーツの理論と実際 改訂版
著者 日下裕弘
加納弘二
ジャンル 書籍 > 体育 > 社会体育
大学テキスト > 体育・スポーツ > 一般教養
出版年月日 2010/03/20
ISBN 9784469266986
判型・ページ数 A5・258ページ
定価 2,530円(本体2,300円+税10%)

内容

活力ある生活を築くために

現代社会で、私たちがスポーツにかかわっていくことは、心身ともに健康な生活を営むだけではなく、豊かな生活を送っていくためにも不可欠なものとなっている。  遊ぶ子どもの純粋な笑顔、スポーツをする人たちの真剣なまなざし、地域の人々のゆとりと居場所、仲間との生きがいある暮らし…。そうした人々の生きる身体の炎、生きる意味・あかし、実現すべき社会を、生涯スポーツ論は、遊び・スポーツ・レジャーの切り口から探り続けていく。

目次

第1章 総論

 1 生涯スポーツ(life sport)の理念と構図 
 2 エリクソンのライフサイクル論と生涯スポーツ
エリクソンのアイデンティティ論
各ライフ・ステージと身体運動
生涯にわたるスポーツ
 3 ライフステージ別生涯スポーツの実現方策
  補論(1)文部科学省「スポーツ振興基本計画」
  補論(2)中央教育審議会「子どもの体力向上のための総合的な方策について」(答申)
  補論(3)日本体育協会「21世紀の国民スポーツ振興方策―スポーツ振興2008―」

第2章 子どもと「遊び」・「遊戯スポーツ」

 I 概観
  1 子どもと遊び
  2 子どもと遊戯スポーツ
 II 基礎理論
  1 遊びの諸理論
  2 乳幼児期の運動(ムーブメント)教育
  3 子どもを主体とした多様な遊戯スポーツ
    ~「スポーツ少年団」を事例に~
 III 子どもと「遊び」・「遊戯スポーツ」の実際
  1 子どもの自然遊び・外遊び
  2 子どもの「遊戯ゲーム・スポーツ」
  3 大人の「しかけ」
 補論(1)「生きる力」と「身体」
 補論(2)「自然遊び・外遊び」における子どもの「身体」
      「子どもの笑顔」
 補論(3)「長期の宿泊自然体験学習」における子どもの身体
      ~「山中友子隊体験村」の事例~

第3章 青年と「スポーツ」

 I 概観
 II 基礎理論
  1 スポーツの本質
  2 スポーツの楽しさ・おもしろさ(フロー理論)
  3 スポーツの文化
  4 障がい者とスポーツ
 III 青年の「スポーツ」の実際
  1 わが国における競技スポーツの発展と現在
  2 飛田穂洲の野球人生とアイデンティティ
  3 イチローの野球生活とフロー/ストライクゾーン
  4 スポーツの指導
 補論(1)スポーツにおける身体
 補論(2)「超越感覚」「深いフロー」「美」

第4章 成人と「地域スポーツ」

 I 概観
 II 基礎理論
  1 レジャーとは
  2 コミュニティの概念と地域づくり
  3 地域(コミュニティ)スポーツ
  4 総合型地域スポーツクラブ
 III 成人と「レジャー・スポーツ」の実際
  1 諸外国の先進事例に学ぶもの
  2 人々のネットワーク
  3 ある総合型地域スポーツクラブの構想 ~小学校を活動拠点に~
 補論(1)地域スポーツの現状批判とプロモーションの課題
    ~ビジョン、住民の意識改革、スポーツ行政の民主化~
 補論(2)新しいスポーツ価値を求めて ~「ビーイング」~

第5章 高齢者と「生きがい(健康・楽しみ・仲間)スポーツ」

 I 概観
 II 基礎理論
  1 高齢者の「英知」
  2 「生きがい」について
  3 「ボケ」の予防と治療:「生きる楽しみ」の発見
  4 高齢者のQOLと健康寿命
  5 介護生活と生きる喜び(感性)
 III 高齢者と「生きがい(健康・楽しみ・仲間)スポーツ」の実際
  1 高齢者の健康スポーツの原則
  2 ウォーキングの実践
  3 「生きがいスポーツ」の十牛図
  4 生きがい「レクリエーション・スポーツ」あれこれ
 補論(1)高齢者の生きがいとハイキング・登山
 補論(2)高齢者の温泉浴:湯浅泰雄の身体論との関連から
 補論(3)日本の湯治:自然との無意識的感応

参考文献

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