脳血管障害の体育

片麻痩者の体力評価とトレーニング

脳血管障害の体育
著者 医療体育研究会
ジャンル 書籍 > スポーツ科学 > 医学・療法
出版年月日 1994/06/20
ISBN 9784469262858
判型・ページ数 菊判・296ページ
定価 4,180円(本体3,800円+税10%)

内容

体育関係者、脳血管障害医療、保健、福祉関係者必見!

脳血管障害に対するリハビリ医療の中に体育的な側面を取り入れ、運動やスポーツ指導を通して実績を重ねてきた筆者らが、その経験や知識・ノウハウを1冊にまとめた最初の手引き書。脳血管障害と運動障害、障害による体力の特徴、体力評価の方法とその実際、障害者に対するトレーニングの考え方・リスク・効果・留意点、具体的なスポーツ種目の指導法など。体育関係者は勿論、脳血管障害者の医療・保健・福祉に携わる人すべての参考書。

目次

推薦のことば
はじめに

第1章 脳血管障害と体育
 第1節 リハビリテーションの概念
 第2節 リハビリテーションの発展と体育の導入
 第3節 リハビリテーションにおける体育の位置づけ
 リハビリテーション全体の中で
 脳血管障害のリハビリテーションの中で

第2章 脳血管障害の運動障害
 第1節 脳血管障害
 頭蓋内出血
 脳梗塞
 第2節 脳血管障害における身体運動障害の神経学的背景
 中枢神経系の身体運動機構
 身体運動障害の諸要因

第3章 体力に関する脳血管障害者の特徴
 第1節 脳血管障害の体力のとらえ方
 リハビリテーションと体力
 体力の概念
 脳血管障害者の体力
 第2節 脳血管障害の体力障害の構造
 片麻痺の健側について
 患側の運動能力
 片麻痺の運動能力障害の分析
 片麻痺の全身持久力
 片麻痺の体力障害の構造
 片麻痺者に求められる体力とは

第4章 評価
 第1節 体力測定とその評価の考え方
 体力測定の目的
 体力測定の条件
 体力評価の考え方
 第2節 筋力の評価
 筋力評価の考え方
 片麻痺と筋力
 下肢筋力と日常生活の活動性との関連
 脳血管障害の体育における筋力評価についての今後の課題
 第3節 調整力の評価
 調整力とは
 脳血管障害と調整力
 第4節 全身持久力の評価
 全身持久力の評価の問題点
 全身持久力の評価方法

第5章 評価の実際
 第1節 評価の実際(埼玉県総合リハビリテーションセンターでの評価)
 評価の流れ
 定期評価の測定種目と方法
 全身持久力の測定
 評価基準
 第2節 いろいろな評価(アンケート調査より)
 はじめに
 方法
 結果
 考察
 要旨

第6章 トレーニング
 第1節 トレーニングの考え方
 トレーニングの意義
 脳血管障害におけるトレーニング
 第2節 トレーニングとリスク
 リスクの考え方
 リスクチェック
 個々のリスクについて
 第3節 脳血管障害のトレーナビリティ
 トレーナビリティとは
 運動の生理的限界と心理的限界
 脳血管障害における心理的限界と潜在能力
 運動における意識の移行
 脳血管障害のトレーナビリティ
 第4節 筋力のトレーニング
 筋力トレーニングの考え方
 筋力トレーニングとその効果
 今後の課題と方向性
 第5節 調整力のトレーニング
 調整力トレーニングの考え方
 調整力トレーニングの効果
 トレーニングプログラムの要点
 調整力のトレーニング方法
 第6節 全身持久力のトレーニング
 運動処方の手順
 質的問題――運動種目の選択
 量的問題――強度・時間・頻度
 トレーニング効果
 心拍数の変動からみたトレーニングの特徴

第7章 トレーニングの実際
 発症からの時期によるトレーニングの配慮
 トレーニング実施上の配慮(指導者の心得)
 トレーニング場配置例
 症例

第8章 スポーツ種目の指導法
 第1節 球技
 脳血管障害者の球技
 球技指導上のリスク対策
 脳血管障害者の球技の特徴と指導法
 実際の指導プログラム――バドミントンの例
 今後の課題
 第2節 陸上競技
 障害区分
 陸上競技種目の指導法 
 第3節 水泳
 水泳の目的
 水泳の適応
 環境と安全管理
 水泳指導の実際
 第4節 スキー
 スキーの目的
 スキーの適応
 クラス分け
 チーム構成
 スキー用具について
 スキー場の斜面の選定とコース別実技指導について
 初心者片麻痺者の指導要領
 第5節 レクリエーション
 レクリエーション実施状況――アンケートの結果から
 レクリエーション種目とその応用
 第6節 車いすの操作
 車いす
 車いすの操作
 車いすの練習法

おわりに

付録1 関連文献
付録2 体育レクリエーションを実施している医療施設
付録3 脳血管障害者が利用できるスポーツセンターおよび体育施設

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