盆栽の誕生

盆栽の誕生
著者 依田徹
ジャンル 書籍 > 日本史・東洋史
出版年月日 2014/05/20
ISBN 9784469222364
判型・ページ数 四六・194ページ
定価 1,870円(本体1,700円+税10%)

内容

世界の“BONSAI”その歴史を探る

盆栽はいつから日本の伝統文化になったのか。植物を鉢に植えて天皇に献上したという平安時代から、徳川将軍がどのような盆栽を好み、それが明治にかけてどう変化を遂げたのか。織田信長や徳川将軍家、明治天皇や大隈重信らの愛好ぶりを追いながら、近代における「盆栽」の大転換を跡づける、初の一般向け通史。図版多数。

★編集担当者が知られざるエピソードなどを紹介した記事はこちら
 (「漢字文化資料館」既刊ピックアップ)

目次

はじめに
  盆栽とは何か
  盆栽は美術品か?
  盆栽は伝統文化か?

第一章 「鉢木」と「盆山」
  織田信長の「盆山」狩り
  吉田兼好と「鉢木」
  正倉院の「仮山」
  足利義政と「盆山」
  足利将軍家の盆山愛好
  出光美術館の「盆栽図屏風」
  石菖鉢と盆石
  <コラム> 松花堂昭乗と椿の石台

第二章 徳川将軍の植木棚をさぐる
  江戸の園芸文化
  徳川家綱と盆山献上
  徳川家宣の植木鉢
  徳川家斉と「下総作り」
  江戸時代の鉢木
  鉢山水と占景盤
  外国人の見た江戸の園芸
  <コラム> 横井時冬の『盆栽考』

第三章 「盆栽」の誕生
  煎茶の流行と「文人盆栽」
  盆栽園の起源
  香樹園と苔香園
  靖国神社庭園について
  「盆栽」の誕生
  <コラム> 大宮盆栽村の開村

第四章 近代の盆栽愛好家たち
  盆栽愛好の広がり
  皇室と盆栽
  岩崎家の盆栽
  大隈重信と伊東巳代治
  西園寺公望と住友友純
  大谷光瑩と河合蔦蔵
  慶應義塾と小天地会
  益田孝、中野忠太郎、郷誠之助、根津嘉一郎
  松平頼寿と国風盆栽展
  <コラム> 楽茶碗と盆栽

第五章 盆栽の器と飾り方
  盆栽の器
  染付の鉢
  泥物の名品
  近代の鉢
  盆栽の飾り
  座敷飾り
  展覧会の登場
  <コラム> 幻の陶工・呑平

おわりに
  盆栽の美意識
  世界へ広まる盆栽

付録
  盆栽を知ろう――ミニ用語集/鑑賞のポイント
  盆栽を見よう――盆栽展・美術館・庭園ガイド
  主要参考文献

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