韓国、愛と思想の旅

韓国、愛と思想の旅
著者 小倉紀藏
ジャンル 書籍 > 中国語・中国文化・ハングル・韓国文化 > ハングル・韓国文化
出版年月日 2004/12/20
ISBN 9784469212914
判型・ページ数 四六・258ページ
定価 1,980円(本体1,800円+税10%)

内容

「韓くには決して異国ではない。異星なのだ。」

いまや韓国学の若き第一人者である小倉紀藏氏は、日本ととてもよく似た、でもどこか違う国《韓国》を巡る中で、何を見、何を考え、その果てにいかなる〈思想〉をつかんだのか。狭義の韓国思想にとどまらず、《韓国》の〈本質〉が、紀行文風の味わい深い文体で綴られる。

目次

はじめに
 旅のはじまり
 〈似ている〉ということ

第一章 詩とたましい
 水の中の詩人――尹東柱(ユン・ドンジュン)
 鏡の中を逃げる――李箱(イ・サン)
 灼けつく渇きの季節――金芝河(キム・ジハ)
 渚に死す
 父の路地と母の路地

第二章 〈文化〉のニヒリズム
 血の色の土
 〈理〉の動く部屋
 秋夕の祈り
 〈主体〉と〈人間〉の国

第三章 〈本質〉の傷
 傷と美
 少女と女
 母に謝る男
 虎のソウル
 「朝鮮」という名の「自然」
 根の深い木、源の深い水
 物と道徳のエロティシズム
 海峡の木

第四章 罪・エロティシズム・歴史
 〈私〉という帝国主義
 海峡する恋(エロース)
 超越するキム/超越しないキム

ジャンル