表現文法の方法

表現文法の方法
著者 北原保雄
ジャンル 書籍 > 日本語・日本文学・日本語教育・国語教育 > 文法
出版年月日 1996/04/15
ISBN 9784469221237
判型・ページ数 四六・374ページ
定価 2,860円(本体2,600円+税10%)

内容

言葉は情報を伝えるためにあるわけで、分析するためにあるのではない。そういう意味で、最も重要な文法は、表現文法であると言い切っていいだろう。(本文より) 表現をするための文法、表現されたものを理解するための文法“表現文法”の概要とそ重要性を説く。

目次

I 現代語の表現と文法

文法について
日本語文法への誘い
表現文法の構想
情報伝達と構文
文の構造と意味
二つの程度修飾―絶対的程度修飾と相対的程度修飾
注釈修飾成分と表現
陳述修飾成分による表現
表現主体の主観と動作主の主観
日本語の特質
現代敬語のメカニズム

II 古典の解釈と文法

古典の敬語を考える
敬語の補助動詞の役割
「らむ」留めの歌における既定と推量―原因などを推量する意味はどこから生じるか
和歌の解釈―表現の焦点をおさえる
「行う尼なりけり」考―その文構造と意味
活用語を承接する「なり」の変容―覚一本平家物語の場合
万葉集巻五 三題
古文の読み方―文法的に考える
解釈文法の見直し

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