内容
バスケットボール、バレーボール、サッカー、ハンドボール
種目特性が違うため研究が遅れていたボールゲームの技術、戦術論、指導論などの共通理論を科学的に体系づけ、さらにその一般論を各種目ごとに具体的に展開した世界初のボールゲーム総論。従来の指導書にある経験主義の限界を超え、競技会をめざしていつ、何を、どう練習すれば最大の効果が得られるかが明確に理解できる関係者待望の書。
目次
はじめに 日本語版への序
第1章 ボールゲームの社会的意義と歴史
1―ボールゲームの本質的特徴
[1]ボールゲームの概念について
[2]ボールゲームの特徴(とくにチームゲームについて)
2―ボールゲームの分類
[1]人間の個性発生過程におけるボールゲームの位置
[2]ゲームの基本理念によるボールゲームの分類
3―スポーツ分野でのボールゲームの役割
[1]青少年のボールゲーム
[2]一般的な練習・トレーニング・試合活動におけるボールゲーム
[3]競技スポーツにおけるボールゲーム
[4]余暇とレクリエーションにおけるボールゲーム
[5]医療看護におけるボールゲーム
4―ボールゲーム競技団体の課題
[1]国民スポーツ運動のよりいっそうの発展
[2]競技スポーツの振興
5―ボールゲーム発展史概説
[1]ボールゲームの諸形式の成立と初期の発展
[2]近代のボールゲームの成立と普及
[3]ボールゲームの競技力と発展について
第2章 ボールゲームにおける競技力構造と行為規整
1―競技力の構造
[1]競技力構造の機能と概念
[2]ボールゲームにおける試合の競技力の構造
[3]ボールゲームにおける競技力の前提条件の構造
2―ボールゲームにおける行為規整
[1]スポーツゲーム行為の心理的規整について
[2]行為規整の各機能単位における特殊な要求
方向づけの規整
動因と決断の規整
遂行規整と制御規整
[3]まとめ―スポーツのゲーム行為の訓練
第3章 ボールゲームにおける基礎訓練の内容と方法
1―ボールゲームにおける教育と訓練の目標、主要課題、原理
2―教育と訓練の内容と方法
[1]教育
ボールゲームの訓練における人格的な要求と教育課題
教育方法の進め方と規則
[2]スポーツの訓練
ボールゲームにおけるスポーツ訓練の方法論
技術と個人的戦術
集団的戦術
体力的諸能力
協調力
3―トレーニング負荷のかけ方と構成
[1]ボールゲームにおける負荷と競技力の発達との関連
[2]ボールゲームにおける試合負荷
[3]ボールゲームの訓練における負荷構成の諸要素と原理の応用
[4]基礎訓練の主要形態におけ負荷構成の諸要素と原理の応用
4―青少年のボールゲームの訓練の目標、課題、計画
[1]ボールゲームの長期的な競技力づくりの構造と内容
[2]ジュニアのトレーニングにおけるボールゲーム訓練の計画と組織づくり
[3]スポーツ教育と課外スポーツにおけるボールゲームの訓練の目標、課題、計画
スポーツ教育におけるボールゲームの訓練の目標、課題、計画
課外におけるトレーニングの目標、課題、計画
5―ボールゲームにおける適性判定と選抜
[1]適性判定と選抜の概要
[2]適性判定と選抜の特殊な局面
第4章 ボールゲームにおける試合
1―試合の機能
2―ボールゲームの試合の種類と試合制度
[1]試合の種類
準備、および組立ての試合
最終目標の試合
[2]試合方法(優勝決定の方法)
リーグ戦方式
トーナメント方式
混合方式
諸方式の長所と短所
3―試合の準備、実施、指導
[1]試合の企画と組織化
[2]試合の準備と試合前、試合中、試合後の指導
4―試合分析と試合評価
[1]試合分析の意義、必要性、課題
[2]ボールゲームにおける競技力の客観化の具体例
[3]競技力の客観化(試合分析)の方法
[4]競技力の客観化(試合分析)の傾向
[5]試合の評価
5―ゲームのルール、競技規約、大会規約
ゲームのルール
競技規約
大会規約
第5章 バスケットボール
1―バスケットボールの特性
[1]バスケットボールの意義と位置づけ
[2]競技力水準と発展的傾向
[3]バスケットボールのゲームの特徴
2―技術と個人的戦術およびその訓練
[1]技術と個人的戦術の体系
攻防行為の技術
個人的な攻防戦術
[2]個人的戦術の原則
個人的攻撃戦術の原則
個人的防御技術の原則
[3]ボールを用いた攻撃行為およびボールをねらう防御行為の技術と個人的戦術
ボールキャッチとその防御
ボール保持、ピボットターンおよびその防御
パスとその防御
ドリブルとその防御
シュートとその防御
フェイントとその防御
[4]ボールを用いない攻撃行為の技術と個人戦術、およびボールねらわない防御行為
[5]1対1の攻防(ワンオンワンプレイ)
3―集団戦術とその訓練
[1]攻撃と防御の体系
[2]攻撃と防御のグループ戦術
攻撃のグループ戦術
防御のグループ戦術
グループ戦術の訓練方法
[3]チーム戦術
チームの攻撃戦術
チームの防御戦術
チームの防御戦術の訓練方法
4―体力とその訓練
[1]体力養成に対する特殊な要求
[2]特殊な体力の養成
5―協調力とその訓練
[1]協調力を養成するさいの特殊な要求事項
[2]特殊な協調力の育成について
第6章 サッカー
1―サッカーの特性
[1]サッカーの意義と位置づけ
[2]競技力水準と発展傾向
一般的な発展傾向の特徴
専門的な発展の特徴
[3]サッカーのゲームの特徴
2―技術と個人的戦術およびその訓練
[1]技術と個人戦術の体系
攻撃行為と防御行為の技術
個人的攻撃戦術と防御戦術
[2]個人戦術の原則
個人的攻撃戦術の原則
個人的防御戦術の原則
[3]ボール保持者の攻撃行為の技術と個人戦術およびその防御
ボールを受けることとその防御
パスとその防御
ボールはこび/ドリブルとその防御
フェイント行為とその防御
シュートとその防御
ボール奪取
[4]ゴールキーパーの技術と個人戦術
守備の技術と個人戦術
攻撃準備のための技術と個人戦術
[5]ボールなしの攻撃と防御行為の技術と個人戦術
ランニング
ジャンプ
身体によるフェイント
ディフェンスのポジショニング
3―集団戦術とその訓練
[1]集団戦術の体系
[2]集団戦術の原理
[3]グループ戦術
グループ攻撃戦術
グループ防御戦術
グループ戦術の訓練方法
4―チーム戦術
ゲームのシステムとプレイヤーのポジション固有の機能
チームの攻撃戦術
チームの防御戦術
チーム戦術とその訓練方法
5―体力とその訓練
[1]体力に対するサッカー固有の要求
[2]専門的な体力養成のための手段と方法
6―協調力とその訓練
[1]協調力の種目固有の現れ方について
[2]協調力の発達のための指導方法に関する注意事項
第7章 バレーボール
1―バレーボールの特性
[1]バレーボールの意義と位置づけ
[2]競技力水準と発展傾向
[3]バレーボールのゲームの特徴
2―技術と個人的戦術およびその訓練
[1]技術と個人的戦術の体系
[2]個人的戦術の原則
個人的攻撃戦術の原則
個人的防御戦術の原則
[3]サーブの技術と個人的戦術
[4]パスの技術と個人的戦術
[5]スパイク技術とスパイクの個人的戦術
[6]ブロッキングの技術と個人的戦術
[7]スパイクレシーブの技術と個人的戦術
[8]ボールを使わないで行う行為の技術と個人的戦術
3―集団的戦術とその訓練
[1]集団戦術の体系
[2]フォーメーション
[3]攻撃戦術
グループによる攻撃戦術
チームによる攻撃戦術
攻撃戦術の訓練の指導上の注意
[4]防御戦術
グループによる防御戦術
チームによる防御戦術
4―体力とその訓練
[1]体力の向上に対する特殊な要求
[2]特殊体力の養成について
5―協調力とその訓練
[1]協調力の特徴に対する特殊な要求
[2]特殊協調力の訓練
第8章 ハンドボール
1―バンドボールの特性
[1]ハンドボールの意義と位置づけ
[2]競技力水準と発展傾向
[3]ハンドボールのゲームの特徴
2―技術と個人的戦術およびその訓練
[1]技術と個人的戦術の体系
[2]個人的戦術の原則
[3]ボールを所有した攻撃プレイヤーの技術と個人戦術、およびその防御行為
ボール取得とその防御
パスとその防御
フィールドプレイヤーによるシュートとその防御
ボール運び(ドリブル)とその防御
フェイントとその防御
[4]ボールを持たない攻撃プレイヤの技術と個人戦術およびその防御
[5]ゴールキーパーの技術と個人戦術
3―集団戦術とその訓練
[1]集団的な攻撃戦術と防御戦術の原則
[2]グループ戦術
グループ攻撃戦術
グループ防御戦術
グループ戦術の訓練の指導法
[3]チーム戦術
チームの攻撃戦術
チーム防御戦術
チームの戦術の訓練方法
4―体力とその訓練
[1]体力養成についての独自な要求
[2]専門的な体力の養成について
独自なスピードの訓練
独自な筋力の訓練
独自な持久力の訓練
5―協調力とその訓練
[1]協調力をつけるための独自な要求
[2]専門的な協調力の養成について
参考文献
訳者あとがき