月刊言語2009年7月号

変容する日本のことば――言語の危機と話者の意識

月刊言語2009年7月号
ジャンル 雑誌 > 月刊言語(休刊)
出版年月日 2009/06/14
雑誌コード 4090700
判型・ページ数 A5・128ページ
定価 1,026円(本体933円+税10%)
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内容

「日本語」はさまざまなレベルの多様性を内包しており、話者の社会生活は各々の言語状況に密着して成り立っている。しかし、そこに成立している言語体系は、私たちが考えているほど磐石なものではないかもしれない。たとえば、もし、ふだん使っている言語が失われてしまったら……? 身近なことばの状況を通じて言語と話者のリアルな関係に目を凝らし、言語の多様性を問い直す。

目次

日本の言語状況――多様性は失われるのか(佐々木 冠)
アイヌの人々とアイヌ語の今(佐藤知己)
秋田における方言の活用と再活性化――フォークロリズムの視点から(日高水穂)
九州における言語の危機と話し手の意識(太田一郎)
琉球語の危機と継承(西岡 敏)
関西における方言と共通語(井上文子)
日本語の多様性が教えてくれるもの(八亀裕美)

【巻頭エッセイ】
明治の辞典(黒岩比佐子)
外国語つれづれ(饗庭孝男)


【連載】
リレー連載▼ラングスケープ――言語研究の動向《16》
  発音されない構造に潜む不思議(今西典子)
リレー連載▼私のフィールドノートから《31》
  ベルベル語(石原忠佳)
連載▼インド学へのいざない《4》
  仏教の成立(後藤敏文)
連載▼臨床現場から見えることばの風景《7》
  障害の違いからわかる脳内の文字処理(毛束真知子)
連載▼adワード・ウォッチング《67》(岩永嘉弘)
●チャレンジコーナー(上山あゆみ)
連載▼亀井肇の新語・世相語・流行語《100》(亀井 肇)


【特別記事】
新時代の記述言語学――つながる言語記録にむけて[上](中山俊秀)


【口絵】
たびそら――アジアからの贈り物《7》
  インド〈2〉(三井昌志)


言語空間▼[読者のページ]書評空間▼[批評のページ]認知構文論(評者=鍋島弘治朗)
言語圏α▼[ことばの書架]ヴォイスの対照研究/形容詞・副詞の意味と構文
言語圏β▼[ことばの資料]
研究会だより
次号予告・前号内容
表紙イラスト《一輪挿し》(井村治樹)
表紙デザイン(鳥居 満)



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