内容
世界の言語音を表記できる
国際音声記号(IPA)は19世紀末に国際音声学会が定めたもので、世界の言語音を表記すべく漸次改訂されている。本書は、50年ぶりに出た解説書の全訳で、音声学の基礎知識、IPAの使用法を解説。付録にIPAのコンピュータ・コード表、障害音声用の「拡張IPA」を、日本語版付録に「主要諸言語における綴りと音声の関係」を収める。
目次
原著まえがき
訳者まえがき
国際音声記号
第I部 IPA入門
1 国際音声記号(IPA)とは何か?
2 音声記述とIPA一覧表
2.1 音声の中の言語学的に有意義な情報
2.2 分節
2.3 子音と母音の区別
2.4 子音
2.5 非肺気流子音
2.6 母音
2.7 超分節要素
2.8 補助記号
2.9 その他の記号
3 IPA表記の手引き
3.1 記号の実例
3.2 例に使用した言語一覧
4 音素論の原理
5 簡略表記と精密表記
6 言語のIPA表記
7 IPAを使う
7.1 記号の名称
7.2 IPAを手書きする
7.3 IPAを印刷する
7.4 IPAをコンピュータで使う
7.5 IPAと点字
8 IPAの範囲外
9 若干の問題点
9.1 分節分け
9.2 表記と音声の対応
9.3 話し手側の表記と聞き手側の表記
10 IPAと音韻理論
第II部 IPAの使用例
アメリカ英語
アムハラ語
アラビア語
ブルガリア語
中国語(香港広東語)
カタロニア語
クロアチア語
チェコ語
オランダ語
フランス語
ガリシア語
ドイツ語
ハウサ語
ヘブライ語
ヒンディー語
ハンガリー語
イグボ語
アイルランド語
日本語
韓国語
ペルシア語
ポルトガル語(ヨーロッパ)
シンド語
スロベニア語
スウェーデン語
タバ語
タイ語
トゥカンブシ語
トルコ語
第III部 付録
付録1 国際音声学会の原則
付録2 IPA記号のコンピュータ・コード化
付録3 拡張IPA:ExtIPA一覧表
付録4 国際音声学会について
国際音声学会史
学会の会則と付則
学会についてより詳しくは
入会するには
付録5 参照用一覧表
日本語版付録 主要諸言語における綴りと発音との関係