渡部昇一小論集成

渡部昇一小論集成
著者 渡部昇一
ジャンル 書籍 > 英米文学・英米文化 > 英米文化
出版年月日 2001/07/20
ISBN 9784469244649
判型・ページ数 A5
その他の情報 全2巻
定価 13,200円(本体12,000円+税10%)

内容

渡部昇一45年の軌跡。

「文献学とは人間の精神によって生み出されたもの、すなわち認識されたものの認識である」をモットーに、英語史・英文法史・語源学から英語教育・英文学、さらには漢詩から進化論まで、縦横無尽の筆を揮った渡部教授の珠玉の論考(単行本未収録)を上下2巻に収める。函入、分売不可。

目次

【上巻目次】

I 英語学
英文法史
『ブリタニカ百科事典』(初版)における Grammar について
リンドレー・マレーと規範文法について
伝統文法の重み
出世と語法――アメリカ人はどういう所をいちばん重要と考えているか
英語の歴史――内面と外面
綴り字改革
OEとMEにおける宗教用語
シェイクスピアの英語
Sir Thomas Smith: De Recta et Emendata Linguae Anglicae Scriptione Dialogus の解説
P. Gr.: Grammatica Anglicana の解説
Charles Butler: The English Grammar の解説
John Wallis: Grammatica Linguae Anglicanae の解説

II 言語学
最近の西独における一般言語学の志向
言語起源論と進化論――斉一論的世界観の登場
言語起源論について
サピアの現代的意義
チョムスキー以前と以後
文献学の理念と実践
新しい語源学について
新しい語源学
英語の語根創生とオノマトペ
OE geleafa (belief) の語源について
ヘンギストとホルサについて――言葉と史実の間
dog の語源
dog のイメージについて

III 英語教育


【下巻目次】

V 書物
索引の歴史
『ブリタニカ百科事典』の諸版
『ブリタニカ百科事典』全版全冊揃
百科事典の旧版について
十九世紀の印刷術百科事典
英語の語源を探す
サミュエル・スマイルズの自伝
生きているチェスタトン
イギリス世紀末と二つの雑誌――『イエロー・ブック』と『サヴォイ』
古本屋のはなし
『マジョリー・モーニングスター』――通俗小説の楽しみ
『半七捕物帳』――江戸情緒の再現

VI 書評
ロビンズ『欧州古代中世文法理論』
スタンドップ『古英語「語法の助動詞」研究』
リューフナー『文法と哲学の間』
マイケル『一八〇〇年までの英文法の範疇と伝統』
ジョーンズ『英語の勝利』
ドブソン『近世初期英語音韻史』
シュラウフ『近代英語』
ウッド『英語概説史』
ボルトン『英米文人の英語観』
アースレフ『イギリス言語学説史』
エリアーデ『メフィストフェレスとアンドロジン』
サピア『言語』 ほか計30編

VII 対談・座談会
英語/日本語文化論(対談:森岡健二)
日本人と外国語――脳から見た言語(対談:角田忠信)
英語会話の習得をめぐって(対談:上坂冬子)
イギリス小説の復活(対談:川上静子)
明治文学とアメリカ文学(対談:亀井俊介)
現代詩をどう評価できるか(対談:金関寿夫)
大衆化時代の大学――日独を比較する(対談:クラウス・ルーメル)
人生の節約――古い百科事典、索引の効用をめぐって(対談:小関貴久)
学校の英語教育と学校外の英語教育(座談会:荒井好民、國弘正雄)
イギリスの文化と風土(座談会:ドイル、バーネット、ミルワード、山本浩)
現代読書論(座談会:土屋吉正、植田康夫)

VIII 論争・講演
「神」と「上」の語源について
わたしは実測図を示したのだ――松浪有氏の批判に答える
サピアの『言語』のジーニアス――フンボルトとシュペングラーの比較において
対話する西洋と日本
科学からオカルトへ――A・R・ウォレスの場合

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