内容
イギリスなんか嫌いだ! ……本当に?
イギリスなんか嫌いだ! 本当に? ……ただしロンドンは別だけど。パブと劇場も除いてね。それに、そう、ウェールズの自然は素晴らしい……。24人の英国通が愛憎込めて語った、それぞれの「私のイギリス」――イギリスとイギリス人を複眼的に捉えたエッセイ集。
目次
1 イギリスと出会う
――さまざまな貌
書を捨ててパブに詣でる 丸山孝男
ウェールズの魅力 小林章夫
貴族の館と風景庭園 杉惠惇宏
プラハからの亡命者 中野葉子
イギリスのユダヤ人 宮澤正典
イギリス人と馬の風景 山本雅男
階級と言葉 巻口勇次
異文化の英国 梶千秋
2 イギリスを味わう
――伝統と遺産
英国王室ご用達 森護
イギリス庭園とガーデニング 村山眞理子
庭師の国・英国 村松俊子
パブリック・スクールとイートン校の名声 杉惠惇宏
クリケットを知らずして 志賀櫻
座席の裏の職人芸 前川正子
カントリー・ハウスの絵画 渡辺勉
3 イギリスで暮らせば
――苦楽の境
英国の日曜日 中野葉子
ロンドンのホテルを楽しむ 丸山孝男
イギリスはきらいだ 木下卓
鏡の国を覗いてみれば 竹内常雄
規律の中の歓待 村松俊子
キムルーの宿泊施設つき図書館 岡崎康一
留学生便り 柳澤敏勝
4 イギリスを読む
――知の周辺
英国の専門書店 森護
執事とイギリス的イギリス人 中川僚子
質屋の世界 名取多嘉雄
英日演劇事情―俳優養成に見られる落差 福田逸
真夏の楽興―プロムナード・コンサート 中村邦生
書評と伝記と死亡広告と…… 太田政孝
ヴァージニア・ウルフとロンドンを散策する 村松加代子