危機言語を救え!

ツンドラで滅びゆく言語と向き合う

危機言語を救え!
著者 呉人恵
ジャンル 書籍 > 言語・言語学 > エッセイ
シリーズ ドルフィン・ブックス
出版年月日 2003/06/20
ISBN 9784469212792
判型・ページ数 四六・208ページ
定価 1,760円(本体1,600円+税10%)

内容

一人の研究者にできたことは…

英語が全世界を席巻していく一方で、世界の言語の95%が消滅の危機にある。かけがえのない価値をもつ“ことば”を守るために、いま個人に出来ることは何か。シベリアの言語調査で、滅びゆくコリャーク語と出会った一人の女性研究者の奮闘記。写真多数。

目次

●まえがき

Ⅰ 危機言語に取り組むということ
 <1>世界の言語は今?
 <2>なぜ、危機言語を守らなければならないのか?

Ⅱ ツンドラの危機言語、コリャーク語
   ―― 記録保存から復興保持まで ――
 <1>コリャーク語との出会い
 <2>豊かな自然の豊かな語彙
 <3>目をみはる言語・目をおおう現実
 <4>続けてこそのフィールドワーク
 <5>現地還元の道を探し始める
 <6>ムチギン・ジャジュチウン(私たちの家族)ができるまで

Ⅲ そしてツンドラへ
   ―― 言語人類学的研究の最後の可能性を探る ――
 <1>「生きた」コリャーク語をもとめて
 <2>ツンドラの生き証人たち
 <3>命名の伝統と変容
 <4>ことばに映し出されるツンドラの時空
 <5>多様な自然資源をあまねく利用する
 <6>トナカイをめぐる語彙

Ⅳ コリャーク語に未来はあるか
 <1>先細る生業・先細る言語
 <2>それでも守りたい人がいるかぎり

●あとがき

●参考文献

●世界の危機言語関連サイト

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