どうなる日本のことば

方言と共通語のゆくえ

どうなる日本のことば
著者 佐藤和之 編著
米田正人 編著
ジャンル 書籍 > 言語・言語学 > エッセイ
シリーズ ドルフィン・ブックス
出版年月日 1999/12/01
ISBN 9784469212440
判型・ページ数 四六・274ページ
定価 1,980円(本体1,800円+税10%)

内容

方言は本当になくなるのか

北海道弁を共通語だと信じて疑わない〈札幌〉、東北の中でも特に東京志向が強い〈仙台〉、共通語が好きになれない〈京都〉、関西と福岡の狭間に置かれた〈広島〉、方言使用を強く禁じられた歴史をもつ〈那覇〉……。全国14地点、2800名を対象とした言語意識調査から、21世紀の日本語の姿が浮かび上がる。

目次

20世紀の方言論
方言意識で20世紀を区画すると…/標準語と共通語/言語意識と言語活動

1 あなたは共通語が好きですか
「あなたは共通語が好きですか」「あなたは方言が好きですか」/価値観の似た方言/方言主流社会/共通語中心社会/ことば意識に東西差はあるか/共通語からの解放

2 共通語って何?
若者は共通語に自信がない/世代で変わる共通語の手本/共通語って本当に良いことばなの?/学校教育と標準語・共通語・方言/共通語は万能ではない

3 言語意識と言語活動
地域経済と方言意識/「つくられた」方言イメージと共通語イメージ/地域イメージと方言イメージとのズレ/ノン・ネイティブの方言イメージ/ネイティブとノン・ネイティブの方言イメージのズレ/ノン・ネイティブたちに好まれる方言と好まれない方言/隠れた方言コンプレックス/テレビから流れた方言を聞いてどう思うか/次のような場面であなたが使うことばは?/東京の電車で使うことばは?/ことばを着替える

4 方言のゆくえ
東京語圏の広がり/共通語イメージと東京イメージ/東京のことばは女性っぽい?/関西弁の魅力/ことばの心理的距離/はざまに置かれた方言/21世紀の担い手 高校生の言語意識/方言はなくならない!

5 〈地域別〉方言の独自性
札幌/弘前/仙台/千葉/東京/松本/大垣/金沢/京都/広島/高知/福岡/鹿児島/那覇

【コラム】
日本で一番〈早口な〉方言は?/日本で一番〈荒っぽい〉方言は?/日本で一番〈聞き取りにくい〉方言は?/日本で一番〈丁寧な〉方言は?/日本で一番〈味がある〉方言は?/日本で一番〈使いやすい〉方言は?

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